人材育成策は独立前提「最短6年で社長に」 小池設備、若手を引き寄せる採用制度
株式会社小池設備

給排水設備工事などを手掛ける小池設備(相模原市南区)は、「最短6年で社長に」を掲げ、独立を前提とした若手人材の採用・育成に取り組んでいる。全国の工業高校などへの訪問や、社員が個人の夢を語り合う月1回の「夢会議」も実施。社員約30人のうち4分の1ほどを20代が占め、独立や家業への復帰を目指す若者を受け入れている。
「業界の担い手を増やしたい」
小池設備は1972年、「まちの水道屋」として創業した。マンションや戸建て住宅の給排水設備工事からリフォームまで幅広く手掛ける。
社員は約30人で、4分の1ほどが20代。前年には新卒・中途合わせて4人が入社した。
特徴的なのが、未経験者でも独立を前提に受け入れる採用制度だ。「最短6年で社長に」を掲げ、水道工事の技術を身に付けて独立することを目指す若手を育てている。

小池重憲社長は「全国で水道工事業者は減っています。地方では後継者難などを背景に廃業が増えてきました」と話す。
水道工事の現場では6年あれば一通りの技術が身に付くといい、自社で育てた人材を各地に送り出すことで、業界の担い手を増やしたい考えだ。
修業を経て家業に戻る社員も
独立を目指す人材だけでなく、家業を継ぐために技術を学ぶ社員もいる。
同業者の2代目に加え、リフォーム業や塗装店の後継者が「武者修行」として入社するケースもある。
大阪出身の社員は、6年間の修業を経て、祖父が経営する水道工事会社に戻った。
一方、入社後に考えが変わり、独立せず小池設備に残る道を選ぶ社員もいる。
小池社長は、6年間で技術を身に付けた社員について「会社の戦力として定着します」と話す。
保護者や母校にも成長を報告
若手人材の採用に向け、小池社長は十数年前から全国の工業高校などを訪問してきた。訪問先は累計約100校に上る。
新卒社員の入社後には、本人が現場で活躍する写真に小池社長の手紙を添え、保護者と母校の先生に送っている。
「親御さんも先生も安心してくれます。本人も実家や母校に戻った際、『頑張っているね』と言われるとモチベーションが高まります」と小池社長は説明する。
月1回、社員が個人の目標を語る
小池設備では、若手社員の育成に向けて月1回の「夢会議」も実施している。
終業後に社員が集まり、軽食と飲み物を囲みながら、それぞれの個人的な夢を語り合う。毎回数人が発表し、参加者全員で実現に向けたプロセスを議論する。小池社長も参加して自身の夢を語る。

「お金持ちになりたい」「クルマが欲しい」など、仕事に直接関係しない夢でもよく、いくつ話してもよい。
小池社長は「夢を言葉にすることで、その実現のために何をすべきかを考えるようになります。具体的に行動が変わった社員を何人も見てきました」と話す。
社員が自分の将来を考え、目標に向けて行動する機会として、夢会議を人材育成に生かしている。
企業情報
- 企業名
- 株式会社小池設備
- HP
- https://koikesetsubi.com/
- 住所
- 相模原市南区西大沼1-18-2




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