厚木ミクロ、有機ELテールランプ用基板の生産拡充 欧州自動車メーカーの需要増に対応
株式会社厚木ミクロ

厚木ミクロ(厚木市長谷)は、自動車のテールランプ用有機EL(OLED)の電極基板の生産能力を拡充させる。自動化装置の導入などにより生産効率を従来比で約30%高め、2026年度は約7万枚を生産する。有機ELテールランプは欧州の大手自動車メーカーからの需要急増に生産能力が足りない状況といい、数年後には年間20万枚の生産を目指す。
微細加工技術に欧州で注目
電極基板は、有機ELを発光させるための電気回路となる重要部品。ガラス基板上にクロムやアルミの金属膜を積層し、微細な配線パターンを形成する。
有機ELテールランプは従来のLEDと比べ、薄型でデザインの自由度が高く、高精細な表現が可能。曲面への対応も容易なため、先進的なデザインを追求する自動車メーカーから注目を集めている。
欧州大手自動車メーカーでは、これまで高級車を中心に採用を進めてきたが、現在は量産車への展開も加速しているという。
ミクロ技術研究所グループの同社は、液晶やプラズマディスプレー、タッチパネル関連の加工技術で約40年の実績を持つ。クロムやアルミ、金、銀など多様な金属のエッチング技術やパターニング技術が強みで、特殊な加工膜の形成が可能という。
ディスプレー市場で長年培ってきた高精度な微細加工技術とノウハウが、自動車分野でも高く評価された。上田康彦社長は、自社の技術を「納入先の欧州企業から、代替できないと言われています」と話す。
今回、増産対応を進めるため、総投資額数億円を投じ、自動投入装置と自動受取装置などを導入。それにより、作業人員を3人から2人に削減、生産効率を高めた。上田社長は「欧州市場での需要拡大に確実に応えていきたいです」と意気込んでいる。
企業情報
- 企業名
- 株式会社厚木ミクロ
- HP
- https://www.at-micro.co.jp/
- 住所
- 神奈川県厚木市長谷366








