カーパーツからバッグ、文具まで‥ジムニー専門のアピオ、「旅」を起点に商品開発
アピオ株式会社

スズキの軽四輪駆動車「ジムニー」専門のアフターパーツメーカー、アピオ(神奈川県綾瀬市)が、カーパーツの枠を越えた商品開発を進めている。起点にするのは「ジムニーとともに旅をする」というストーリー。旅やキャンプ、旅先でのスケッチといった場面を描き、そこで必要となる商品を県内企業などとのコラボレーションで開発する。「商品ありきではなく、ストーリーありき」のものづくりで、バッグや文具などにも商品分野を広げている。
ジムニー専門市場に特化、海外にもアフターパーツ展開
アピオの前身は、1969年創業の「有限会社尾上自動車」。1988年から、ジムニー専門のパーツメーカーとして事業を展開してきた。
ダカール・ラリーなどのレース参戦で培った技術を生かし、オーバーフェンダーやアルミホイールなどを自社開発する。

本社内の実店舗「ジムニープロショップアピオ」では、カスタマイズしたオリジナルカーも販売。アフターパーツは国内だけでなく、フィリピン、タイ、マレーシアなどの海外市場にも展開している。
2005年に事業承継した河野仁社長は、シャープでプロダクトデザイナーを務めた経験を持つ。そのノウハウを生かし、パーツのデザインから販促物の制作まで幅広く手掛けている。
「ジムニーと旅」場面から商品を発想
アピオの商品開発の特徴が、最初にストーリーを描き、そこから必要な商品を考える手法だ。
「ジムニーとともに日常を旅する」という物語から、知らない町への旅、林道でのキャンプ、旅先でのスケッチなどの場面を想定する。そこからバッグや文具など、従来のカーパーツとは異なる商品も生み出している。
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例えば、ジムニーで旅をするためのバッグは、横浜のバッグメーカー「横濱帆布鞄」とコラボレーション。ジムニーの荷室サイズに合わせたバッグを開発した。
旅先の思い出を書き留めるためのオリジナル「ミニスケッチブック」も商品化している。
ヒノキの香りで旅の記憶を
都内の老舗鉛筆メーカーが生産に協力する「旅する鉛筆」には、東京・檜原村産のヒノキを使用している。
旅先で記録を書き留める用途に加え、日常生活で鉛筆を削った時にヒノキの香りを感じられるようにした。

河野社長は「香りを通じて、ヒノキの露天風呂やヒノキ升で飲んだ日本酒など、旅の記憶を呼び起こしてほしいです」と話す。
商品そのものの機能だけでなく、ジムニーでの旅や、その後に思い出を振り返る場面まで含めて商品を考えている。
地域企業との異業種連携で商品領域を拡大
アピオはほぼ毎年新商品を発表しており、カーパーツを含めた商品数は数百種類に及ぶ。
商品づくりではメード・イン・ジャパンにこだわり、新商品の開発では地域企業との異業種連携にも取り組む。
河野社長は「技術だけではなく、ストーリーに共感してくれる企業と組みたいです」と話す。
単に製造工程を外部へ委託するのではなく、商品の背景にあるストーリーを共有できる企業との協業を重視しながら、新たな商品を開発していく考えだ。
企業情報
- 企業名
- アピオ株式会社
- HP
- https://apio.jp/
- 住所
- 神奈川県綾瀬市吉岡651








