食品廃棄物を「再生水」に シェノン、微生物活用の資源循環システム
株式会社シェノン

環境装置設計のシェノン(神奈川県小田原市)は、食品残さを微生物で処理し、再生水として利用する資源循環システム「HCG」を開発し、本格展開を始めた。約34種類の好気性微生物を活用し、投入した食品残さを平均約16時間で処理する。生成した水はトイレや屋上散水などへの利用を想定しており、業務用生ごみ処理設備として提案していく。
約34種類の好気性微生物で処理
HCGは、食品残さを撹拌する専用装置、微生物を使った分解層、再生水タンクで構成する。
食品残さを専用装置で撹拌した後、微生物を菌床としたもみ殻を投入した分解層で処理する。使用する微生物は約34種類の好気性微生物で構成し、マイナス80度で自社冷凍保存しているという。
システムの稼働後は、2週間から1カ月に一度、菌床を補充する。
食品残さを投入してから、平均16時間程度で再生水が生成されるという。
撹拌装置に電力、太陽光パネルも活用
システムでは、食品残さを処理する工程のうち、撹拌装置で電力を使用する。
同社によると、太陽光パネルを活用して必要な電力を賄うことで、稼働時のCO2排出を実質的にゼロにする運用も可能としている。

西條英之社長は「電気代や産業廃棄物処分費用がほとんどかからないため、使えば使うほど経費削減効果があります。5年程度で初期投資を回収できます」と説明する。
再生水はトイレや屋上散水などに
生成した再生水は、トイレや屋上散水、防災用途などへの利用を想定している。
同社によると、再生水のBOD(生物化学的酸素要求量)は1リットル当たり700~3800ミリグラムという。
西條社長は「参考として、米のとぎ汁のBODは1万1000、みそ汁は3万7000ミリグラムとされており、これらと比較すると再生水の清浄度レベルが分かります」と話す。
日量10キロ~2.8トン、700万円から
製品ラインアップは、最小モデルで日量10キロから、前処理を含め最大2.8トンまで対応する。
価格は700万円から5000万円前後。次世代型の業務用生ごみ処理設備として国内で提案するとともに、海外展開も視野に入れている。
企業情報
- 企業名
- 株式会社シェノン
- HP
- https://www.chainon-inc.co.jp/
- 住所
- 神奈川県小田原市下大井75-1




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