HUB CONNe
流通・運輸東京
#働き方・人材

やる気を引き出す人事評価とは 現場に裁量権、基準を可視化


株式会社フレッシュロジスティクス

FacebookxLINElinkedin
やる気を引き出す人事評価とは 現場に裁量権、基準を可視化

食品輸送専門、フレッシュロジスティクスが、働く人たちのモチベーションアップにつなげる独自の人事システムを導入した。昇給や昇格の基準を“見える化”し、裁量も現場に委ねる仕組みだ。他の中小企業でもよく見かける、社長や役員たちによる一方的な評価を改善。外部の専門家である社会保険労務士法人と連携し策定した「現場主導の新制度」だ。自分は何を頑張り、何を身に付ければ給与が上がっていくのか―。これらすべてを明示することで、社員のやる気を引き出し、スキルアップや定着率向上にもつながっているという。

成果を出せる仕組みづくり

有名百貨店をはじめ、駅ビルや駅ナカといった各商業施設の店舗向けに食品を届ける。その数は神奈川、東京、千葉、埼玉で計300カ所にも及ぶ。百貨店や入居する店舗の運営企業など、約160社と契約。商品を同社の物流基地を経由して各商業施設に運んでいく。従業員150人のうち、大半がドライバーだ。

とはいえ、運送業は重労働。以前は勤務時間が長く、十分な休日の確保すらままならなかった。このままだと、人材確保はおろか、今いる社員たちの離職を招いてしまう。経営を引き継いだ奥村藤雄社長は、働き方改革を断行。人事制度の見直しにも着手した。

白羽の矢が立ったのはブレイン社会保険労務士法人(東京都千代田区)。「これまでは役員や一部の上級管理職が社員を評価していましたが、基準がなく、主観的な人事評価でした。ただ、人手不足が懸念される中、しっかりと労働の対価を払っていかないと、人が集まらないし定着もしません」と、池田勝取締役は明かす。

その上で、新しい人事評価の策定は“客観的な視点”を持つ社外専門家に託さなければ、公平性がなくなるとした。

同法人の北村庄吾代表らは数日間かけて、社員全員を個別にヒアリング。人事制度に対する不満点などを聞きながら、現場にいる課長や係長など中間管理職を巻き込み、社員を評価するための項目の策定に携わってもらった。

「(評価制度の策定は)社員の皆さんのためのもので『一緒に作り上げていこう』と説明し、理解を得ました」(同法人の北村庄吾代表)。

こうして2021年10月から新制度の運用を始めた。社員を1〜5の等級に分類。等級が上がるたびに、給与が上がる。査定は年2回。

例えば、新人の1等級を評価するのは現場の係長、課長、最終承認者は部長で、中間管理職に評価の裁量権を持たせた。

1等級の場合は、2年連続でA評価以上が得られれば2等級になれる。2等級から3等級なら、2年連続のA評価以上に加え、会社指定の外部試験、課長推薦による部長面談が必要だ。評価項目は等級、職種ごとに求められる内容が異なる。

また、同じ項目でも自己評価したものと、上司が評価したものでギャップがあれば、本人の足りない点が明確になり、教育もしやすくなる。同社では、評価項目に基づいたマニュアルも策定し、研修も実施した。

「中小企業にとって一番の問題は『人』です。労働力人口が減少する中で、よい人材がやりがいを持って働き、成果を出し、それを還元する。よい人材に長く働いてもらえる仕組みづくりが必要になります」と、北村代表は強調する。

現在、同制度は順調に回っており、今回の人事で26人が1等級から2等級に昇格するという。

FacebookxLINElinkedin

企業情報

企業名
株式会社フレッシュロジスティクス
HP
https://www.fresh-l.com/
住所
東京都大田区平和島6-1-1 東京流通センター物流ビルA棟 AE2-1-1

こちらの掲載企業と連絡を
取りたいなら

ぜひ、マッチングサービス(会員限定)を
ご利用ください!
かながわ経済新聞が窓口となり、
おつなぎいたします。
まずは、下記リンクからお気軽に
ご相談ください。

こちらの記事も読んでみる


産業動向の最新情報を知るなら

神奈川県の企業に取材した最新情報を
メールで配信!
記者が取材した「最新記事」を
メールでお届けします!

中小企業の協力・
協業マッチング受付中!

記者による圧倒的な取材力を活かした
企業マッチングサービス(会員企業限定)を
ぜひご利用ください。

「企業様の声」

成長には連携が欠かせない時代。HUB-CONNeは、多様な情報を通じて新たな機会を生み、相互に価値を高める連携を実現できるプラットフォームです。

株式会社TNPパートナーズ

代表取締役社長・呉 雅俊氏

HUB-CONNeは新たな出会いを生むプラットフォームだと感じています。地域企業の可能性を広げ、挑戦や共創を後押しする取り組みに期待しています。

株式会社タシロ

代表取締役社長・田城功揮氏

かながわ経済新聞の広いネットワークのメリットを享受でき、当社事業の顧客拡大や関連する技術、補助金情報などの機会を提供頂いています。

南開工業株式会社

代表取締役・中村仁氏

ピッチコンテストや勉強会を通じて他業種とのつながりが生まれ、新たな事業計画や協業へと発展しました。

株式会社シェノン

代表取締役・西條英之氏

かながわ経済新聞を通じて官公庁との関係構築などが実現し、業績とブランディングに大きな成果をもたらしました。

株式会社バイオクロマト

代表取締役・木下一真氏

記事掲載をきっかけに取引先の紹介や新たな出会いが生まれ、地域に根ざした媒体として高い価値を感じています。

株式会社スリーハイ

代表取締役・男澤誠氏

挑戦する企業の情報を手軽に得られるだけでなく、経営者の姿勢から学びや刺激を受けられる貴重な場です。

株式会社ミズキ

代表取締役・水木太一氏