中小企業にとって最大のリスクは「社長依存」:EOS経営入門
円安、原材料費高騰、人手不足、不安定な国際情勢…。中小企業を取り巻く環境は、ますます予測が難しくなってい ます。これらの変化は軽視できません。
しかし振り返れば、リーマン・ショック、東日本大震災、コロナ禍など、多くの予測不能な出来事を乗り越え、会社を守ってきたのは、経営者の皆さん自身です。
ではこれからの時代、本当に注意すべきリスクとは何でしょうか?
私は、それは「社長依存」だと考えています。 全ての商品・サービスの品質を確認し、社員からの相談も全て受け、全ての意思決定に関わる。これは責任感が強 く、信頼されている社長の姿でもあります。一方で、会社の成長スピードが「社長一人の処理能力」に制限されている状態とも言えます。
今この瞬間、「社長の判断待ち」で止まっている案件は社内にいくつあるでしょうか。
社長のキャパシティ=会社のキャパシティでは、変化の激しい時代における大きな経営リスクです。さらに市場環境、技術革新、若い世代の価値観。これらを社長一人がキャッチし続けることにも限界があります。
これから必要なのは、社員一人ひとりが担当分野のアンテナとなり、自分の役割に応じた意思決定を行える組織です。
私のクライアントの経営者が、以前こんなことを話してくれました。「自分が、どれだけ社員に考えさせない、決めさせない環境を作っていたかに気づきました」
その後、社員が考え、行動できる舞台を整えたところ、「驚くような素晴らしいアイデアが社員から出るようになった」と言います。
社長依存の会社とは、裏を返せば社員の力を引き出せていない会社です。 社員には社員の役割を任せ、社長は社長にしかできない仕事に集中する―。それができれば、変化は恐れるものではなく、成長のチャンスになります。
その舞台づくりには、さまざまな方法があります。私たちが提案している「経営のOS/EOS」も、その一つの指針としてぜひ知っていただければと思います。







