HUB CONNe
サービス
NEW
#AI/生成AI

「AIで契約書を作成」は大丈夫? 三つの「落とし穴」に注意を


FacebookxLINElinkedin
「AIで契約書を作成」は大丈夫? 三つの「落とし穴」に注意を

AI時代の法的リスクについて、「AIが作ったものを使う場面」の代表例、契約書を取り上げます。「ChatGPTに業務委託契約書を作ってもらったので、ちょっと見てもらえませんか」。最近、こんなご依頼が増えました。拝見すると、体裁は整っているのですが、肝心の条項が抜けていたり、自社にとって不利な条件が紛れ込んでいたりします。

AI作成だからこそ専門家の確認を

生成AIの作る契約書には、実は「落とし穴」があるのです。落とし穴は大きく三つあります。

一つ目は「もっともらしいうそ」の混入です。

生成AIは、存在しない条文や判例を堂々と引用することがあります。「民法第○○条により...」と書かれていても、実際にはそんな条文が存在しないケースに遭遇したこともあります。

二つ目は、自社の立場が反映されない点です。

AIは「業務委託契約書のひな型」を求められれば、中立的なひな型を出してきます。しかし契約書とは本来、自社が委託者なのか受託者なのか、あるいは力関係はどうか、想定リスクは何か─などによって書きぶりを変えるべきものです。AIには、その「立ち位置」がないのです。

三つ目は、業法・特別法への配慮不足です。建設業法や取適法(旧下請法)、フリーランス新法、個人情報保護法といった業種ごとの規制を、AIは網羅できません。特に最新の法令や判例に照らして正しいかの判定をAI任せにするのは危険といえます。

では、AIは使えないのでしょうか?  というと、そんなことはありません。たたき台の作成のほか、条項の意味の解説、自社にとってのリスク発見といった用途では非常に有用です。

要は、最終チェックを必ず専門家が行うという前提で活用すべきだということに尽きます。

契約書は、会社を守る最後のとりでです。AIで作ったから安心、ではなく、AIで作ったからこそ専門家のチェックが必要と、発想を切り替えていただきたいと思います。

FacebookxLINElinkedin

執筆者紹介

髙瀬 芳明

髙瀬 芳明

弁護士法人髙瀬総合法律事務所 代表弁護士

相模原市出身。「日本一中小企業に近い法律事務所」を理念に掲げ、横浜・相模原・新宿の3拠点/弁護士8名体制で企業法務に取り組む。契約書作成・チェック実績は5,000件超。IPO、M&A、債権回収、契約交渉、コンプライアンス、労務、中小企業・起業家支援まで幅広く対応している。

こちらの記事も読んでみる


産業動向の最新情報を知るなら

神奈川県の企業に取材した最新情報を
メールで配信!
記者が取材した「最新記事」を
メールでお届けします!

中小企業の協力・
協業マッチング受付中!

記者による圧倒的な取材力を活かした
企業マッチングサービス(会員企業限定)を
ぜひご利用ください。

「企業様の声」

成長には連携が欠かせない時代。HUB-CONNeは、多様な情報を通じて新たな機会を生み、相互に価値を高める連携を実現できるプラットフォームです。

株式会社TNPパートナーズ

代表取締役社長・呉 雅俊氏

HUB-CONNeは新たな出会いを生むプラットフォームだと感じています。地域企業の可能性を広げ、挑戦や共創を後押しする取り組みに期待しています。

株式会社タシロ

代表取締役社長・田城功揮氏

かながわ経済新聞の広いネットワークのメリットを享受でき、当社事業の顧客拡大や関連する技術、補助金情報などの機会を提供頂いています。

南開工業株式会社

代表取締役・中村仁氏

ピッチコンテストや勉強会を通じて他業種とのつながりが生まれ、新たな事業計画や協業へと発展しました。

株式会社シェノン

代表取締役・西條英之氏

かながわ経済新聞を通じて官公庁との関係構築などが実現し、業績とブランディングに大きな成果をもたらしました。

株式会社バイオクロマト

代表取締役・木下一真氏

記事掲載をきっかけに取引先の紹介や新たな出会いが生まれ、地域に根ざした媒体として高い価値を感じています。

株式会社スリーハイ

代表取締役・男澤誠氏

挑戦する企業の情報を手軽に得られるだけでなく、経営者の姿勢から学びや刺激を受けられる貴重な場です。

株式会社ミズキ

代表取締役・水木太一氏