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軽量物から100キロ超まで‥何でも包める ハンドトラストの「ロボットハンド」


ハンドトラスト株式会社

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軽量物から100キロ超まで‥何でも包める ハンドトラストの「ロボットハンド」

ハンドトラスト(神奈川県綾瀬市)は、形状や材質、重心位置を問わず、さまざまな物体をつかめる新型ロボットハンド「マーテルハンド」を開発した。数グラムの軽量物から100キロ超の重量物まで、傷つけることなく確実にホールドする。対象物を左右から数十本のピンで包み込んで、ロックする独自方式を採用した。「日本古来の風呂敷から着想を得た」(栗屋野盛一郎社長)という。今後は搬送作業の負担軽減につながる用途開拓を進め、日本発の新しいホールドキャッチ技術として、業界のデファクトスタンダードを目指すという。

形状・重心フリーでも確実に

着想は風呂敷から

形状を記憶してロック
形状を記憶してロック

同社によると、搬送時に従来のロボットによるホールドを行う際には、対象物を壊さないよう力加減を制御したり、吸着方式を用いたりする必要があった。しかし、複雑形状の物や高重量物に対応するのは難しかったという。

特許申請中の「マーテルハンド」は、伸縮自在な多数のピンを左右から対象物に押し当て、その形状を記憶させてロックする。「左右から物体を風呂敷のように優しく包み込み、ロックするイメージです」と栗屋野社長は説明する。

この方式により、対象物の硬さや軟らかさ、重心位置、形状に関係なく、一体化した状態で持ち上げることができ、高重量でも滑り落ちる心配がないという。

多品種でも段取り替え不要

同社は、対象物の重量(数グラムから100キロ超)に応じて、基本3種類のマーテルハンドを開発した。

いずれも対象物を傷つけないよう、ピンの先端部分には特殊素材を使用した。1台でさまざまな形状に対応できるため、段取り替えの手間も不要だ。

シンプルな設計
シンプルな設計

実証機では、無造作に置かれた空のペットボトルやトマト、生卵をつぶすことなくホールドして運搬することに成功した。

使用環境に応じて、油圧や小型バッテリー、小型コンプレッサーといった動力源を選択できる。

「国産のハンドを広めたい」
「国産のハンドを広めたい」

また、複雑なセンサー類を使用していない「シンプルな設計」(栗屋野社長)としているため、幅広い用途を想定。例えば、一人作業の限界とされる30キロ以上の荷物をパレットに積載する作業や、フォークリフトやクレーンを追加できる新機能などの用途を見込んでいる。

栗屋野社長は「現在、産業用ロボット化が進む中、ロボットハンドは外国製が主流です。私たちの国産・新方式ハンドを広めたいです」と意欲を示している。今後は全国の代理店を通じて販売していくという。

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企業情報

企業名
ハンドトラスト株式会社
HP
https://handtrust.co.jp/
住所
神奈川県綾瀬市小園1328-1 南ビル

執筆者紹介

千葉 龍太

千葉 龍太

代表/編集長

2000年、朝日ニュースターに入社し報道制作本部。2001年日刊工業新聞社入社、相模支局記者、本社編集局第一産業部記者、第二産業部記者を経て、神奈川新聞社に転職。整理部記者、経済部記者を経て、2013年に「かながわ経済新聞」を創業。現在に至る。文部科学省「市町村アカデミー」講師(プレスリリース書き方講座)、相模原商工会議所1号議員(工業部会)、22年度産業功労賞受賞、一般社団法人神奈川ニュービジネス協議会理事(前プロモーション委員長)、NPO法人・ベンチャー支援機構MINERVA理事。

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