機密の漏れない生成AI基盤、台湾・Avalancheが日本展開を加速中
奎景運算科技股份有限公司

台湾ベンチャー、Avalanche Computing(アバランチコンピューティング:奎景運算科技、台北市)は、インターネットに接続せず社内だけで使える企業向けの生成AI基盤「AIthena(アセナ)」を開発、日本展開を本格化させている。機密データを一切外部に出さずに、対話型AIを導入できるのが特徴だ。創業者でCEOの陳俊傑博士は米半導体大手、NVIDIAの出身。
用途に応じて処理速度を6~10倍に
生成AIの普及で、社員が会社の許可を得ないまま社内データを外部のAIサービスに入力してしまう「Shadow AI(無許可のAI利用)」が新たな経営リスクになっている。
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一方で製造や製薬など機密性の高い業界には、情報漏えいを恐れて導入を見送る企業が多いとされる。同社はそのはざまに照準を合わせたという。

同製品は、ソフトウエアと小型の演算ボックスのセットで構成。“AIの頭脳”を丸ごとボックスに収めて社内ネットワークだけで動かし、外部への接続を遮断する仕組みだ。
また、独自のソフトウエア最適化技術により、同じ機器でも用途に応じて処理速度を6~10倍に高められるのが強みという。これは、毎秒2文字だったAIの回答が15文字になる計算だ。こうした技術で700億パラメータ級のLLM(大規模言語モデル)を小型機で動かし、2026年1月の米展示会「CES」でも発表したという。

共同創業者の王凡熙COOは「社内にAIの専門家がいなくても、簡単に生成AIを導入できます」と説明。日本では24年に大手製造業が第1号として採用し、26年は名古屋圏でも協業がスタート。現在、販売代理店契約へ複数社と交渉を進めている。
王COOは「分野ごとにまず1、2台ずつ導入を進め、1年以内に日本企業で10台以上を目指します」と意気込んでいる。
(オンライン取材)
※台湾工業技術研究院(ITRI)との共同企画
企業情報
- 企業名
- 奎景運算科技股份有限公司
- HP
- https://www.avalanc.com/
- 住所
- 台北市大安區仁愛路4段34號2F







