世界が認めた「持続可能性」 AI活用で生産性向上に挑む老舗
株式会社セラリカNODA

創業190年余の長寿企業が世界の上位5%に―。「天然ロウ」の製造販売を手掛けるセラリカNODAは、企業のサステナビリティーに関する国際的な評価機関であるEcoVadis(エコバディス、本部・フランス)で、評価対象企業約15万社(全世界)の上位5%以内となる「ゴールド」の評価を獲得した。大手グローバル企業が上位に名を連ねる中、中小企業では異例という。生成AIの積極的な活用がゴールド獲得を支えたという。
国際評価「エコバディス」で上位5%
エコバディスは、世界185カ国・15万社以上が受審する国際的な評価機関で、「環境」「労働と人権」「倫理」「持続可能な資材調達」の4分野を審査する。
同社は取引先からの要請をきっかけに受審した。海外出荷の基準を満たすうえで欠かせない認証となっていた。

受審にあたっての課題は、サステナビリティー4分野に対する同社の取り組みの体系化や文書化だった。従来であれば外部専門家に頼り、作業に膨大な時間を要するのが一般的だったが、生成AIを活用することで社内の担当者1人で完結したという。
生産性が50倍に
同社が社内業務におけるAI導入に踏み切ったのは2年前。AIの世界的な普及を見据えて、社内でプロジェクトチームを発足させた。
以降、会議音声の自動文字起こしや翌日タスクの自動生成を皮切りに、文書の自動分類やタスクの自動管理まで段階的に用途を拡大させていった。

これまで複数のベテラン社員が担っていた作業を、ClaudeやChatGPT、Geminiなど計29種類のツールを組み合わせて、1人で完結できる体制を整えている。業務によっては生産性が50倍近く向上した例もあるという。
また、AI活用が社内に定着した背景には、経営者自身が率先して使い始めたことが大きいとしている。
野田剛弘取締役は「経営者がAIを使わなければ、その妥当性を判断できず、責任も取れません」と説明。2年間の試行錯誤で磨き上げたAI活用力が、創業190年余の老舗企業を世界基準のサステナビリティー評価の頂点クラスへ押し上げたようだ。
(かながわ経済新聞2026年5月掲載)
企業情報
- 企業名
- 株式会社セラリカNODA
- HP
- https://ceraricanoda.com/
- 住所
- 神奈川県愛川町中津7202








