リモートセンシング「LiDAR」技術、宇宙から産業分野へ
宇達光學股份有限公司

レーダー技術で使う電波を光レーザーに置き換えたリモートセンシング技術、LiDAR(ライダー)は近年、建設現場の測量やドローン搭載センサーなどへ応用範囲を広げている。台湾のスタートアップ、UnidarTechnologies(宇達光学)は、宇宙分野のLiDARの研究で培った技術を基盤に、海・陸・空・水中を対象としたセンシングソリューションを展開している。光学設計からシステム統合、AIによるデータ解析までを一貫して手掛ける開発体制を強みに、日本企業との協業を通じて世界市場の開拓を目指す。
日本企業との協業も模索
台湾の国防研究機関、中山科学研究院の研究成果をもとに設立された。宇宙LiDARの開発を原点として設立され、無人機や人工衛星、海洋、防災、防衛分野などへ応用範囲を広げている。顧客ごとの用途に応じたカスタマイズやモジュール化、システム化に対応し、「Non-China」のサプライチェーンを構築していることも特徴だ。

コア製品は無人機向けLiDAR。高度計、長距離距離計、衛星搭載用LiDAR、水中用LiDARなども製品化した。光学部品やレーザー、受信モジュールの設計からシステム統合、AIによる物体認識までをワンストップで提供できる。

夜間や悪天候下でも小型船などを識別できる製品は、橋梁点検や港湾管理、災害監視に加え、台湾海峡の偵察分野でも活用されている。AIチップの開発による低コスト化も進めており、将来的にはロボットやドローン、自動運転車などへの展開を見据える。

CEOの林志平博士は東京工業大学大学院で学んだ経験も持つ。日本企業との共同開発を通じてグローバル市場への展開を加速させたい考えで、「日本の優れた光学部品やセンシング技術と当社のシステム統合技術を組み合わせ、新たな価値を創出したいです」と述べている。
(オンライン取材)
※台湾工業技術研究院(ITRI)との共同企画
企業情報
- 企業名
- 宇達光學股份有限公司
- HP
- https://www.unidartech.com/
- 住所
- 新竹縣竹北市文興路一段158號3樓



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