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街の薬局、カイゼンに挑む 自動化導入「待ち時間4分」


株式会社エール薬局

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街の薬局、カイゼンに挑む 自動化導入「待ち時間4分」

エール薬局は、調剤薬局の常識を覆す“待ち時間平均4分”を実現する。手間と時間がかかっていた薬品の混合作業に自動機を導入するなど、ものづくりの知見を生かす。日常のオペレーションでもスタッフの動線を見直す「カイゼン」も進める。

生まれた余裕で顧客に助言

各地の調剤薬局や大手ドラッグストアで経験を積んだ本田徹也社長が2020年8月に設立し、京急弘明寺駅近くに店舗を構えた。

薬剤師は本田社長を含め3人。「待ち時間を平均4分に短縮しました。普通は15〜20分かかるお店が多いと思います」と、本田社長は胸を張る。

京急弘明寺駅そばの店舗
京急弘明寺駅そばの店舗

時間短縮の秘訣は自動化にあるという。薬品の混合作業や一回分ずつ薬を分包する作業を担う自動機を導入。薬剤師の作業の動線を見直し、開封に使うハサミやゴミ箱を棚ごとに多数配置し、よく使う薬は箱のふたを取り払い、すぐ取り出せるようにした。

「トヨタ生産方式」に代表されるものづくりの改善活動に近い考え方で、業務の無駄を省いている。

今後は導入した混合機や分包機を連動させるため地域の中小製造業などと協力し、調剤薬局業務の全自動化ラインを開発する意向だ。

自動機で時間短縮を実現
自動機で時間短縮を実現

薬剤師に生まれる余裕は、来店者へのホスピタリティに振り向ける。薬剤師は薬に関する説明や相談に丁寧に対応し、体の悪い来店者にはソファに行ってケアする。

また、店舗前と店内では洗剤やトイレットペーパーなどをドラッグストア並みの低価格で販売。売り上げ確保だけでなく、気軽に店に入れる雰囲気を作っている。

今後は地域内に3店舗程度を構えるドミナント戦略で優位性を確保するとともに、他の地域の調剤薬局にコンサルティングを展開する考えだ。

「薬剤師は本来、特定の病院に依存せず専門知識をもとにアドバイスする独立した存在。理想の調剤薬局の姿を追求したいです」と、本田社長は話している。

(かながわ経済新聞2025年3月掲載)

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企業情報

企業名
株式会社エール薬局
HP
https://yell-yakkyoku.com/
住所
横浜市南区六ツ川1-39 小河ビル1階B

執筆者紹介

奥田 耕士

奥田 耕士

編集委員

かながわ経済新聞編集委員、合同会社町工場総研(https://smallfactory.net/)代表。1987年日刊工業新聞社入社。編集局で各種業界の取材記者を担当後、南東京支局長、本社秘書部長、編集局中小企業部長を経て2012年退社。公益財団法人・大田区産業振興協会で中小企業の経営サポートを担当した。著書に『経済記者発広報部御中』『傳田信行 インテルがまだ小さかった頃』『進化する老舗「福助」再生物語』(いずれも日刊工業新聞社)など、共著に『下町ボブスレー 復活のゴール』(朝日新聞出版)がある。

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