台湾名産の竹をバイオマスプラスチック原料に 半導体分野に照準
先進材股份有限公司

バイオマスプラスチックの原料として竹が注目されている。成長速度の速さや食料と競合しないなどの優位性があり、実用化に向けた技術改良も重ねられている。台湾のスタートアップ、先進材(Advanced Materials)は、自社ブランド「新竹金BAMBOO」を立ち上げ、主に半導体基板トレーのプラスチック代替素材として、市場への浸透を図る。
「炭素排出と廃棄物の削減に貢献」
台湾には18.3万ヘクタールの竹林が存在し、竹細工は伝統工芸品として愛されてきた。竹の一大産地、中部・南投県で1999年に起きた地震で地元の関連産業が打撃を被り、政府が被災地支援策として打ち出したことを契機に、竹の高付加価値化の研究が続いてきた。

同社は、建設資材や家具製造など加工過程で生じる竹の端材や竹粉を、成形用のペレットに再生。主力の台湾の基幹産業である半導体関連のサプライヤーに供給している。成長・収穫サイクルが3年と短いことも、原料調達の面では強みだ。

「プラスチックを竹の素材に置き換え、炭素排出量と廃棄物の削減に貢献したい」と力を込める徐惇穎代表は、台湾の工業技術研究院(ITRI)の出身。半導体領域の研究を重ね、海外製品の代理店事業を経て、2020年に同社を旗揚げした。

バイオマス素材は価格面で従来品に比べ課題があるため、台湾が規格で世界を主導する半導体・電子産業分野に切り口を定める。

海外市場では、半導体の生産拠点が集積する中国やベトナム、マレーシアなどを目指す。日本市場についても「商社を通じた販路や電子部品パッケージを手がける国内企業、日本に進出している台湾の半導体企業へのサービス提供を目指したい」としている。
(オンライン取材)
※台湾工業技術研究院(ITRI)との共同企画
企業情報
- 企業名
- 先進材股份有限公司
- HP
- https://www.taiwanbamboo.shop/
- 住所
- 新竹縣竹北市莊敬一路88號







