AIが進める繊維業界のDX 布地の情報管理プラットフォーム
臺灣通用紡織科技股份有限公司

台湾の伝統的な主力産業でもある繊維産業では、アナログな業務フローや情報共有が課題となっていた。スタートアップ、Frontier.cool(通用紡織科技)は、AIとクラウド技術を活用して布地サンプルの管理や商談をデジタル化するSaaS型のプラットフォーム「TextileCloud」を展開している。家庭用スキャナーや複合機で、布地の情報をデジタル資産として自動生成する仕組みを実装。業界のDXを通じてサプライチェーンの効率化を目指す。
実物サンプル依存から脱却
業界では現在も実物サンプルを中心とした商習慣が残り、国際物流やサンプル製作、社内での選定作業などに多くの時間とコストがかかる。ブランド企業とサプライヤー間の情報共有もメールや表計算ソフトに依存しており、業務のデジタル化が十分に進んでいないという。

「TextileCloud」では、高価な専用機器を必要とせず、誰でも素材をデジタル化できる。ECサイトとは差別化し、B2B仕様として、生産工程に必要な情報も盛り込んだ。布地の画像に加え、伸縮性や垂れ感などの特性もデータ化。AIによる素材検索や3Dシミュレーションの機能も備えた。
現在は世界約35社が導入。データベースには10万点を超える布地情報を蓄積している。展示会でのデジタル活用やサステナビリティ情報の提供にも取り組む。

繊維貿易会社の内部システムとして構築されたものが源流。業務プロセスの最適化に市場価値があるとみて、中核メンバーがスピンアウトして2022年に起業した。
日本では島精機製作所などとの連携を進めており、さらに協業先の拡大を図る。趙均墁COOは「日本が持つ高品質な素材や技術をデジタルで世界へ発信し、ブランド企業とサプライヤーの新たな協業につなげたいです」と話している。
(オンライン取材)
※台湾工業技術研究院(ITRI)との共同企画
企業情報
- 企業名
- 臺灣通用紡織科技股份有限公司
- HP
- https://www.frontier.cool/
- 住所
- 台北市松山區復興北路57號10樓-3






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