ブルー・スターR&D、超音波でナノセルロース生成 バイオマスと水を使用
株式会社ブルー・スターR&D

超音波バリ取り洗浄装置メーカー、ブルー・スターR&D(相模原市中央区)は、バイオマス原料と水を使い、強力な超音波を照射してセルロース・ナノセルロースを生成する技術を開発した。より強力な超音波装置の研究開発を進める中で発見した技術で、製法特許も取得した。バイオ燃料となるエタノール製造への応用も可能という。
杉やトウモロコシ、バガスを超音波で微細化
同社の技術では、日本の杉、米国のトウモロコシ、沖縄・ブラジルのバガス(サトウキビの搾りかす)などのバイオマス原料を約1ミリメートルに粉砕し、水に浸す。
そこに特殊加工した振動子を使い、強力な超音波を3日間照射する。
同社によると、超音波によって水中にキャビティーが発生し、その生成と消滅による衝撃波によってバイオマスをナノレベルまで微細化する。

木材の主成分の一つであるリグニンを破砕・分離し、セルロース・ナノセルロースを抽出できるという。
柴野佳英会長は「より強力な超音波の開発中に、さまざまなバイオマスから、セルロースを生成できる事を発見しました」と話す。
化学薬品を使わず、水と超音波で処理
同社では、硫酸や酵素を使う製造方法に対し、今回開発した技術はセルロース・ナノセルロースの生成工程で化学薬品を使用せず、バイオマス原料と水、超音波によって処理できることを特徴としている。
これにより、化学薬品に由来する廃液処理を必要とせず、製造工程の簡素化につなげられるとしている。
同社は、この製法について特許を取得した。
バイオ燃料用エタノールへの応用も
生成したセルロースを利用したバイオ燃料への応用も想定している。
抽出したセルロースをセルラーゼ(セルロース分解酵素)によってグルコース(ブドウ糖)に変換し、そこからバイオ燃料となるエタノールを生成できるという。
ブルー・スターR&Dでは、ナノセルロースの生成だけでなく、超音波技術をバイオマス利用へ展開する可能性を探っている。
超音波バリ取り技術から新用途
ブルー・スターR&Dは、超音波を利用したバリ取り洗浄装置を開発している。

精密部品などを装置内の水槽に投入し、強力な超音波によって発生するキャビティーを利用してバリや汚れを除去する仕組みだ。
これまで手作業で行っていたバリ取りの自動化に活用され、大手自動車メーカーや電子部品関連など、業界を問わず世界15カ国以上に装置を納入しているという。
今回のセルロース・ナノセルロース生成技術は、この超音波技術をさらに強化する研究開発の中から生まれた。
企業情報
- 企業名
- 株式会社ブルー・スターR&D
- HP
- https://blue-galaxy.co.jp/
- 住所
- 相模原市中央区横山台1-31-1








