川崎の美容室「ZuKKa」、セルフドライで生産性向上 顧客・美容師・店舗の「三方よし」へ
ZuKKa

美容室「ZuKKa」(川崎市中原区)が、顧客、美容師、店舗の「三方よし」を目指した店舗運営に取り組んでいる。大手美容室チェーンなどで14年間の経験を積んだ佐藤和樹代表が独立して開店。一部のカラーメニューに、仕上げのドライを顧客自身が行う「セルフドライ」を取り入れ、利用料金を抑えながら美容師の作業時間を減らし、店舗の生産性を高める仕組みを導入した。
14年間の美容師経験から「三方よし」の店舗
佐藤代表は20歳で上京し、美容師としてのキャリアをスタートした。教育を重視する会社で基礎を学んだ後、急成長した大手美容室で生産性を重視した店舗経営を経験した。
14年間の美容師経験を通じて、低価格で店舗を拡大する一方で従業員が疲弊する状況や、価格を上げすぎることで客足が遠のく状況を見てきたという。
そこで目指したのが、顧客、美容師、店舗のいずれかだけに負担を寄せない店舗運営だった。
「働いた分、美容師が稼げるようにしたいです。ただ、お客さんにも喜ばれないと意味がありません。お客さん、美容師、お店すべてがハッピーになる“三方よし”でなければなりません」
共同出資したパートナーとともに、新たなビジネスモデルでの独立に踏み切った。
一部カラーメニューに「セルフドライ」を導入
ZuKKaが生産性向上策として取り入れたのが、カラー専門店などで使われているセルフドライの仕組みだ。
根元染めや白髪染めなど一部のカラーメニューでは、カラーリング剤の塗布とシャンプーを美容師が担当する。その後のドライヤーは、顧客自身が行う。
美容師がドライに費やす作業時間を減らす一方、顧客はその分、料金を抑えて利用できる仕組みとした。
佐藤代表は「空いた時間を使うだけなので、本来なかった売り上げが作れます」と話す。

顧客にとっては利用料金を抑えられ、美容師にとっては作業時間を減らせる。店舗側は、空いた時間を別の顧客へのサービスに使える。「三方よし」を、店舗オペレーションに落とし込んだ形だ。
セルフドライコーナーでドライヤーやスタイリング剤も販売
セルフドライコーナーには、最新機種や機能性の高いドライヤーをはじめ、各種スタイリング剤もそろえた。
顧客は自由に試すことができ、気に入った商品は購入できる。
白髪染めや根元染めなどのカラーとカットを一つの店舗で利用できるようにすることで、顧客が継続して通いやすい仕組みづくりにも取り組んでいる。
施術だけでなく、セルフドライの時間を商品との接点としても活用し、物品販売にもつなげる。
メニューを分かりやすく、価格は6900円から
佐藤代表は、美容室について「メニューの分かりにくさが課題です」とも話す。
ZuKKaでは専門用語をできるだけ使わず、トリートメントはグレード別の3パターンに絞り、名称も分かりやすくした。
定期的に利用してもらうことを想定し、カット、カラー、トリートメントを組み合わせたメニューは6900円から1万3900円に設定。価格帯に幅を持たせた。
主なターゲットは30代以上の女性だが、佐藤代表は「年齢層もなるべく問わず、たくさんのお客さんに来てもらいたいです」と話し、幅広い顧客層の利用を想定する。
将来は小杉・新丸子エリアで2店舗目を出店し、その後は東急東横線、JR南武線沿線への展開を視野に入れる。
佐藤代表は「地域ナンバーワンを目指して頑張ります」と話している。
企業情報
- 企業名
- ZuKKa
- 住所
- 川崎市中原区小杉町3-258-3 石橋ビル2F






