次世代型のディスプレー、1680万色表示の「電子ペーパー」
虹彩光電股份有限公司

次世代型ディスプレー技術「電子ペーパー」が、紙の代替技術として世界的に普及を進めている。台湾のスタートアップ、虹彩光電(IRIS Optronics)は、コレステリック液晶(ChLCD)を活用して1680万色のフルカラー表示技術を実用化させた。2026年5月には東京にオフィスを構え、日本市場への進出を目指す。
超省電力・温度耐久性も実現
電子ペーパーは屋外のOOH広告をはじめとするデジタルサイネージで実用化が進む。外光を反射するためバックライトが不要で、紙のような視認性が特徴。電源を切っても画像が消えない。その半面で色数の表示が限られ、カラー表現に課題があった。

虹彩光電の製品のコア技術であるコレステリック液晶は、屋外の直射光下でも高い視認性を保てる。気温への耐久性も零下30度から85度まで可能。太陽光パネルと併用すれば、電源不要のまま10年程度の稼働が可能という。
物理学の研究者でもある廖奇璋董事長兼CEOが、台湾の工業技術研究院(ITRI)を経て創業。16年に富士通から関連特許を取得し、独自開発に注力してきた。

台湾では、病院内のサイネージのペーパーレス化や、バス停の広告などに導入。日本でも電柱広告や観光地のサイネージで概念実証を重ね、26年6月に日本で開かれた「デジタルサイネージアワード」でも入賞を果たしている。

廖董事長は「次世代ディスプレー技術では日本は長期的に最重要となる市場。気温上昇への対応や省エネは重要なトレンド。将来的には、紙に代わるディスプレーの選択肢になります」と展望している。広告などの用途で浸透を目指し、日本のパートナーを開拓したい考えだ。
(オンライン取材)
※台湾工業技術研究院(ITRI)との共同企画
企業情報
- 企業名
- 虹彩光電股份有限公司
- HP
- https://iris-opt.com/tw/
- 住所
- 台南市歸仁區歸仁十三路一段160號三樓之3






